多摩市硬式庭球連盟 指導者講習会メモ(H28/12/11)

2017.2 運営委員

1.練習の意図や目的をしっかりと理解させる

(1)コーチ自身がしっかりと練習の意図や目的を認識することが重要

練習の種類(例)
○フォームを固めたりショットの感触を掴んだりするための練習
○コースや深さなどコントロールの練習
○フットワークを使ったショットの練習
○ポジショニングや動き方など戦術的な練習
○どんなショットを打てばいいのかなど判断の練習

(2)練習の前にレッスンを受ける人に意図や目的を分かりやすく伝える

レッスンを受ける人が練習のポイントを意識しながらやるかによって、練習の効果が大きく
変わる。コーチ側から何を意識するのかを伝えるだけでなく、レッスンを受ける人が自分自
身の課題を認識して自分でどこを意識するのかを考えてやることも必要。
この他、その日の練習についてある程度テーマを決めてやった方がいいようです。講師をし
ていた山口さんが所属している永山テニスクラブでは毎月テーマを絞って、それに関連する
練習を集中的に行っているようです。

2.練習内容に合った球出しをする

練習の意図や目的に見合ったボールが打てるように、練習内容に合った球出しをする。練習
内容やレッスンを受ける人のレベルに応じて球質(強弱、回転等)を調整できることと、コ
ントロールが必要になる。コントロールを良くするためには、以下のことに気を付ける。
  ○球出しの時のグリップはイースタンやコンチネンタルで、ストロークよりもボレーに近い
    感覚で打つ
  ○手首はできるだけ使わずに打つ
  ○不必要にスピンやスライスなどの回転を掛けないようにする
    注)実際にこのように球出しをするには、少し球出しの練習をしないと難しいと思います。

3.練習ではできるだけ多くのボールを打たせるようにする

技術や戦術を身に付けるには、できるだけ多くのボールを打つ必要がある。そのためには、繋
げる練習よりも球出しの練習を多くして、できるだけ待ち時間を少なくするようにする。
球出しでも生きたボールを打たせるために、スピンやスライスなど回転を掛けて生きたボール
を球出しで打てるようにする。

(1)球出しの間隔を短くしてテンポを早くする

テンポを早くするには、前の人へ出す最後のボールと次の人へ最初に出すボールの間隔を短く
するようにする。同じ人への球出しでは、その人のレベルに応じて間隔を長くしたり短くした
りする。
 注)これも球出しの練習をしないと難しいと思います。講習会で実際にやってみましたが、
ボールを出すタイミングばかり気になって、思うような所にボールを出すことが中々できま
せんでした。

(2)無駄な動きを少なくして素早く連続して球出しができるようにする

利き手(ラケットを持つ手)と逆側にボールの籠を置いて、ラケットを持っていない方の手で
すぐにボールを掴める位置に立つ。また、足の位置は動かさないで球出しをする。
(前に踏み込んだりすると戻る時間が必要になり無駄になるため)

4.その他

○レッスンを受ける人へできるだけ声を掛けながら球出しをする
○球出しをしている時の姿勢に気を付ける(横柄な感じや、やる気のないような感じにならな
   いようにする)
○上から目線にならないようにして、できるだけ声を掛けるようにする